

グロスターでは、自由民主党(Liberal Denocrats)が多数を占めており、そのリーダーであるジョン・スウェル氏(John Swell)にヒアリングを行った。リーダーという役職は、日本の自治体の首長に相当する責任を負っているが、無報酬であり、本職は福祉施設の運営である。以下、スウェル氏の話を要約して整理することにしたい。 近年、グロスター・カウンシルではボランタリー・セクターとの協働関係の改善のための施策を実施しており、補助金交付手続きの簡素化を進めた。情報の一元化を導入し、初めてカウンティ・カウンシルに申請する場合でもその手続きが理解できるようにした。後述するような申請書類をどこでも入手できるようにし、年間のタイムテーブルを明確にした。また、ディストリクト・カウンシルの保健関係部局などとの連携を強め、情報の交換や協力のシステムを作ったり、カウンティの各部局の連絡体制を強化し、ボランタリー・セクターとのパートナーシップに関する合意を導入した。さらに、個々のボランタリー・オーガニゼーションと役所の各部局の担当官との事前協議システムを取り入れた。 申請書類に記入する事項は、?@団体名(住所・電話番号)、?A連絡担当者名・連絡先、?B団体の組織構造(任意団体、トラスト、チャリタブル・カンパニー等の区分)、?C団体の目的・目標、?D団体内部で機会の平等を実現するための手続き、?D補助金を申請する目的、?F活動に実施するために団体の管理・スタッフ・ボランティアに対してどのような援助とトレーニングを行っているか、?G補助金申請事業の計画に受益者がどのようにかかわっているか、?H申請を行うカウンティの委員会候補(複数可)・補助金申請額・過去の実績、?Iサービスを実施する対象地域、?I申請を行うカウンティの委員会が定める優先順位基本方針・交付基準との関係、?K補助金以外の財源についての完全情報、?N予想される支出内訳、?M団体に関する最新の会計報告・監査報告のコピー、?N昨年補助金を受けている場合、その補助金を受けた活動の内容とその事業評価、?O関連すると思われる事項の追加情報(自由記載)、?P宣誓署名であり、標準申請書類として小冊子になっており、カウ
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